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◆家づくりの失敗実例②◆|2024年9月20日

住宅ローンアドバイザーの石塚です。

前回に引き続き、事前に準備知識を入れないまま不動産購入を決め、

その計画が失敗に終わってしまったケースを実例で紹介します。

 

前回の70代女性のケースは不動産業者の説明不足もあり、金銭負担なくキャンセルする事が出来ました。

今回の2件目はそうではありません。

僕が問合せを受けて初回相談でお会いした時点では既に「土地を買った状態」でした。

所有権が登記された以上、キャンセル等しようがありません。

 

他県からお越しの60代男性で、土地は現金で購入済

土地代その他諸費用で手持ちの現金は使い果たしたので、建物は住宅ローンで進めたい・・・というもの。

 

話の途中で、残念ながらこの計画は破綻しているな・・・と感じました。

 

大人2人が住む家を造るとなれば、コンパクトにおさめてもだいたい希望されるサイズは18~22坪前後の2LDK。

1500~1700万円前後程になります。それに諸費用等を考慮すればさらに1割プラス。

60代以上でフルローンを組むともなれば、これは困難です。

 

金融機関目線で考えれば、高年齢層の住宅ローンは所得の落ちるであろう定年後、どう支払っていくか?が焦点になります。

そのため、若いうちから住宅ローンを組んで定年前に終わらせるというのが理想的ですが、

極力は収入の多い40~50代のうちに繰り上げ返済等を利用し無理のない範囲で多めに返済、いかに残債の少ない60代以降を迎えるかを考慮する必要があります。

 

その為、住宅ローン審査の時点で既に60歳オーバーというのは非常に不利です。

よほど預貯金があり借り入れる金額が少ないか、勤め先が超大手または公務員で退職金でほとんど返済出来てしまうような状態でなければまず通らないと考えてよいです。

 

「毎月6万の家賃払っているのだから、同じ毎月6万の住宅ローンだったら通るだろう」と考える方もおりますが、

家賃とローンの支払い額はまるで別次元の話です(._.)

 

親子リレーという手もありますが、大前提として「子の理解と協力がなければ不可能」です。

 

今回のケースの場合はどんな組み合わせで考えても印象が良くありませんでした。

家族構成、所得、退職金、職場の場所、年齢、返済回数、預貯金、どれもが有利となるものがなく、

ダメもとで複数の金融機関に相談しましたが当然NG。

 

結局は「土地は買ったが資金不足で建物が建てられない」で終わってしまいました。このままではただの空き地です。

早期に売却して使ってしまった資金を全部とはいかずとも、ある程度回収する目途を建てるべき・・・

程度のアドバイスしか出来ませんでした。

 

当然、相談者様のゴールは「土地を買う事」でなく「家を建ててそこで幸せな人生を送る」事だったはずです。

まずスタートからゴールまでのロードマップ造りと資金計画をすべきでした。

そこで初めて土地や建物、かかってくる諸費用が見え、

さらにその資金調達の為の住宅ローンに通るのか、いくら借りて良いのか・・・の判断になってくる訳です。

 

この相談者様の場合、土地購入前の段階で弊社に来てくれていれば住宅ローンが通る見込みがない事が最初にわかったはずです。

少なくとも無題に土地を買ってしまう事はありませんでした

 

家づくりの流れ、住宅ローンに関する事例、土地探しのポイント等々・・・あらゆる情報が無数にあります。

おおよその事はネット検索でもわかります。

とはいえ、全てのケースが網羅されている訳ではありません。 

大枠はネット知識で良いですが、人それぞれの事情に合わせた詳細はやはり我々の専門分野となります

決して自身だけの判断で動かないで頂きたいですm(__)m

 

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